FX複利運用とは?メリット・デメリットをご紹介!
FXには、難しい専門用語がたくさんあるため、始めるまでのハードルが高いといったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?今回は、FXをする上で重要な「複利運用」について解説します。用語の意味と一緒に複利運用のメリットやデメリットについても紹介するので、FXが成功するように複利運用の理解を深めておきましょう。
FX複利運用とは?
複利運用には、「利」という感じが含まれています。つまり、簡単に説明すると、FXを運用して得られた利息の運用方法です。FX複利運用では、FXで得られた利息を投資に回し、少しずつ証拠金を増加させていきます。
ただし、利息だけで運用するという意味ではありません。当初、資金として用意したお金も含めて、運用することを複利運用といいます。
例を挙げると、当初50万円でスタートし、利息が5,000円付いたら50万5,000円で運用するという形です。同じような用語に「単利運用」もありますが、こちらとはまったく違った運用方法です。
単利運用との違いは?
複利運用と単利運用は、まったく異なる運用方法です。
大きな違いは利息の付き方、複利運用の場合は、元の資金と運用で付いた利息に対してさらに利息が付きます。一方、単利運用の場合は、FX投資で使用した資金、つまり先ほどの例で説明すると、50万円にしか利息が発生しません。
「増えたお金に利息が付く」と「元本(当ページでは50万円)だけに利息が付く」を比較した場合、当然ながら前者の方が利息も大きくなるでしょう。今後、長期にわたり運用していくなら、複利運用の方が利息による利益は大きくなります。
証拠金とは?
証拠金とは、取引に必要となる資金を指して用語です。たとえば本来、取引に50万円必要だったとしても、証拠金を使うことで取引総代金(例:50万円)の4%で取引を始めることができます。
FX複利運用のメリット
FXの複利運用には、大きく分けて2つのメリットがあります。それは、単利運用との違いによる利益の取りやすさと勝率です。
複利運用は利益を取りやすい
複利運用と単利運用の最大の違いは、利息の付き方です。前述の通り、単利運用は元本のみですが、複利運用の場合は、元本と利息の両方に利息が付いてきます。したがって、長期になればなるほどスワップポイントの差は歴然、大きな違いが表れます。
ちなみにスワップポイントとは、2つの通貨ペアを売買することで発生する差額、低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買ったときに発生する金利差調整分のことです。
勝率をあまり意識しなくても大丈夫
勝率とは、全トレード回数に対して何回利益を確保できたのかを表した割合です。普通に考えると勝率がよい方が利益を得られると考えますが、必ずしも「勝率が高い=利益が得られる」とは限りません。
勝率が悪くても、リスクリワードがよい場合は、総合的に見て勝てていることもあります。したがって、複利運用は勝率をあまり意識することなく運用できるというメリットがあります。
FX初心者でも始めやすい
複利運用は、長く続けることでどんどん利益が増えていく運用方法のため、初心者でも運用しやすいといえます。また、再投資を自動化しているところもあります。FX初心者はもちろんのこと、日常生活が忙しい方にも実践しやすい運用方法です。
FX複利運用のデメリット
メリット部分の多い複利運用ですが、少なからずデメリットも存在します。FXの複利運用だけでなく、こういった投資を行う際は、メリットとデメリットの両方を把握したうえで行いましょう。
利益を途中で引き出せない
複利運用は、元本と発生した利益を合わせて利息を受け取ります。したがって、途中で利益分だけを引き出すといったことができません。
「利益分を生活費に充てよう」といったことはできないので注意しましょう。運用で得た利益を途中で引き出す場合は、単利運用にした方がいいでしょう。
精神的なストレスがかかる
複利運用を続けて利益を出していけば、運用に充てる資金はどんどん膨れ上がります。利益が大きくなること自体でストレスは感じないと思いますが、ちょっとした相場の動きや含み損の金額も大きくなるため、一瞬で利益を失うかもしれないといった精神的なストレスも感じるかもしれません。
利益を保証されていない
複利運用は、元本と利益分の両方を投資していく方法ですが、必ずしも利益が出るとは限りません。しばらく利益があっても急に損切りになることもあります。
もちろん、また次に取り戻せる可能性も充分ありますが、状況によってはさらに損をしてしまい、今までの利益がなくなるかもしれません。
FXの複利運用とは、元本と利益の両方を運用していく運用方法です。元本のみで運用する単利運用とは異なるので、間違えないように気をつけましょう。
また、複利運用にはメリットとデメリットの両方が存在します。複利運用は、人気ある資産形成方法の一つですが、基礎的な知識や運用方法を学んだうえで行うようにしましょう。